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フィルム

 でも、ちょっと前の自分より 少しは良くなっていると思う。 心配しはじめたら、 きりがない。 過去に押され、 未来に引っ張られ、 そのあいだで なんとか今日が立っている。 なんとかなる。 物語、これから先のことも もう作られている、フィルムのように。 どんな些細な出来事も、 もう決まっていると、感じる瞬間がある。 逆らわなくていい。 人生は、長い道のりというより 一日の中に 映し出されているのかもしれない。 過去からも、未来からも。 気づいていないだけで、 欲しい答えは もうどこかに置いてあるものだ。 どこかに、焼き付けてある。 勘を頼りに、 少しふらふらしていればいい。 たぶん、そのほうが自然だ。 どんな結果になっても、 それもまた決まった、流れの一部。 言葉も持たずに生まれ、 考え方さえ世界から借りてきた。 そう思えば、 「私」という輪郭は 思っているより曖昧だ。 世界の良さも悪さも、 この身体を通って映っている。 宮沢賢治は言った。 「世界がぜんたい幸福にならないうちは 個人の幸福はあり得ない」と。 ならば、 探すものは外ではなく、 内にもある。 外なる流れ、内なる流れ。 境は、 あるようで、ない。 なるようになる。 なるようになれ。 私は、 もう消せない フィルムの中にいる。 “Film” But compared to who I was a little while ago, I think I’ve become at least a little better. Once I start worrying, there is no end to it. Pushed by the past, pulled by the future, and somewhere in between, today is somehow standing. It will work out. The story—even what lies ahead— may already be made, like a strip of film. There are moments when I feel that even the smallest events have already been decided. There is no need to resis...

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