数えない
数えない
不幸を一つ一つ数えない
幸せを一つ一つ数えない
暖かくなって来たから、身体の自由が効くから
どうぞ絵を描いてください
文句は人に言ってない
私に言ってない
あなたが、あなた自身に言っている
どうせ目に浮かぶ人と比べている
東京の無数にあるビルの窓
その窓の中にいる誰か知らない一人と比べているわけじゃない
首都高速を一時間
何万、何十万人の横を通り過ぎただろう
数えない
ビルの窓も沢山ありすぎて
いちいち数えない
それと同じ?
確率は面積に置き換えられるという
僕の存在の確率を面積にしたら?
僕の身長と体重、それだけ
数えない
一つだから。